メー ルマガジン「ベトナム株情報」
VOL.205
2012.12.04
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CONTENTS
01. アジアコマーシャル銀行、業績が低迷する中、試用期間の職員と正式契約を締結できず
02. 週間☆アクセス数上位ランキング!
特集(2012年11月26日~2012年12月02日)
03. 噂のうわさ話
ペトロベトナムファイナンス[PVF]
04. サイゴン・街角風景
「水のボトル」
01. アジアコマーシャル銀行、業績が低迷する中、試用期間の職員と正式契約を締結できず
アジアコマーシャル銀行[ACB]の年初9か月の税引後利益は
前年同期比▲41.5%減の1兆0869億ドン(42億9600万円)となり、
業績は低迷している。バオモイが報じた。
トアイ副頭取は、「2012年末までの計画によると、同行の支店は350店になる。
しかし、景気後退局面のため、ベトナム国家銀行(中央銀行)は
これ以上の支店開設の必要がないと警告した」とコメントした。
トアイ副頭取によると、同行は営業規模を拡大するため、多くの職員を
雇用したが、ACBの16の支店は活動許可書を取得していないため、
それらの試用期間中の職員と正式な雇用契約を締結できないという。
しかし、トアイ氏は、今後人員削減、減俸などを行わないと明言した。
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02. 週間☆アクセス数上位ランキング!
(2012年11月26日~2012年12月02日)
このコーナーでは、前週のベトナム株情報(www.viet-kabu.com)の
アクセス数の多かった記事を紹介いたします。
1 位 スキラージャパン社、サイゴン・ツーリスト運送の大株主になるか
[2012/11/26 18:22 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/121126051335.html
ホーチミン市中心部で複数のホテルを経営するスキラージャパン株式会社は、
サイゴン・ツーリスト運送[STT]の大株主になるための交渉を行っている。
以下は同社の嘉数昇吾社長へのインタビューである。
26日付ダウトゥチュンコアン誌が報じた。
記者)ホテル業界の現状についてお聞かせください。
嘉数社長)現在のベトナムの国内総生産(GDP)におけるホテル業界の割合は
3.5%と、米国、日本、ヨーロッパの20%~25%を大きく下回っていることから、
同業界の市場開発の余地はまだまだ残っていると言えます。
また、ベトナム政府は、2020年までにこの比率を13.1%に引き上げる目標を
掲げています。不景気の中、今年の同業界の経営状況は低迷していますが、
当社は出張者や中所得者向け2つ・3つ星ホテルに注力することで、
売上を拡大しています。
記者)スキラージャパン社がSTTの大株主になることを
計画していると伺っていますが、STTは今年すでに赤字を
計上しています。そうした中、STTの大株主になるにあたり、
どのようなことをSTTに期待していますか?
嘉数社長)STTは多様な投資経験を有しているため、当社のベトナムでの
事業拡大に大きく寄与すると期待しています。また、STTと協力してベトナムに
国際基準の旅行パックサービスを導入することを考えています。
STTの大株主になった後は、銀行債務を処理し、STTの経営効率の改善を
図るとともに、不動産業やホテル業の会社を設立すること等を
視野に入れています。同社の2013年業績は、
売上高が1200万ドル(約9億8400万円)、
利益が70万ドル(約5740万円)を見込んでいます。
2 位 ホーチミン市インフラ投資、年初9か月の税引後利益は前年同期比+281.3%増の17億ドン(連結)
[2012/11/27 18:07 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hochiminh/121127052807.html
ホーチミン市インフラ投資[CII]は、
2012年第3四半期及び年初9か月の業績(連結)を公表した。
HSXが報じた。
3 位 アジアコマーシャル銀行、エクシムバンク等の株式を売却-投資銀行事業から撤退へ
[2012/11/26 16:36 JST更新]
http://www.viet-kabu.com/news/hanoi/121126020204.html
アジアコマーシャル銀行[ACB]のチャン・フン・フイ会長は、
ACB系列企業がエクシムバンク[EIB]及び
キエンロン商業株式銀行(KLB)における保有株式を4兆5000億ドン(約179億円)で
売却したと発表した。24日付カフェエフ等が報じた。
同氏も、非効率的な投資であったことを認め、同行は投資銀行事業から
完全に撤退する意向を明らかにした。
10月と11月の僅か2か月にEIBの流通株式の12%に相当する1億5000万株
(取引額:2兆2000億ドン=約87億円)の相対取引が行われた。
これら取引の殆どはACB系列企業が行ったものと見られ、これにより、
EIBにおけるACB系列企業の保有率は推定で約4.97%(6140万株)に
低下する計算になっている。
売却先は明らかになっていないが、情報筋によると、それはホーチミン市に
本社を置く商業銀行だったという。
なお、ACBは12月中に臨時株主総会を開催し、
2012年度の現金配当(額面比10%)などについて
討議する予定である。
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(2012年12月04日 発行ベトナム株通信 第1829号)
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2012年年初9か月業績(未監査)
・税引前利益:2320億ドン(約9億2000万円、前年同期比▲13.0%減)
・税引後利益:1830億ドン(約7億2600万円、前年同期比▲41.0%減)
2012年業績見通し
・税引前利益:2840億ドン(約11億2700万円、前年比▲29.0%減)
・株価収益率(PER):18.6倍
・株価純資産倍率(PBR):0.6倍
ダン・タイン・タム氏がKBCの社長を辞任した。会長は引き続き務める。
KBCとタム氏が会長を務めるサイゴン・インベスト・グループの系列企業は
手持ちのフオンタイ商業株式銀行(ウェスターンバンク=WEB)株式の全てを
売却したと聞いている。
先週末にそれに関する面白い情報がマスコミを通じて報じられた。
WEBの大口株主を代表し、同行の取締役が次のようなことを訴えたという。
「PVFは4月からWEBと合併する意向を表明し、
PVFと密接な付き合いのある投資家30人とWEBは8月中旬に
株式譲渡契約を締結した。しかし、PVF関係の投資家30人は
購入代金の一部として2兆3650億ドン(約93億円)を支払ったが、
現在になっても残りの5000億ドン(約19億7600万円)を支払っておらず、
PVFも自社関係の投資家30人に購入代金の残りの支払いを
促そうとしていない」
一方、PVFは投資家30人は投資家自身の名義でWEB株を購入しているため、
それはWEBの旧株主と新株主との間の紛争で、当社は一切関わりが
無いと反論している。
因みに、WEBの資本金は3兆ドン(約118億円)、PVFのそれは6兆ドン(約237億円)。
前述の2つの話を結びつけると、新株主はもちろんPVF関係の投資家30人で、
旧株主はKBCのことを指している可能性が高いと考えられる。
首相の指示ではPVFの親会社(保有率:78%)であるペトロベトナム(PVN)は
PVFにおける保有率を早期に引き下げなければならない。
PVFはファイナンス会社で、ファイナンス会社が商業銀行を
買収してはいけないことに定められているが、PVFは投資家30人にWEB株を
買ってもらって、後で自社に譲渡してもらうことで、規定に違反せずに
WEBを買収出来ると考えられる。
単純に合計すれば、合併で誕生する金融機関の資本金は
9兆ドン(約355億円)になる計算で、新金融機関におけるPVNの保有率は
78%から一挙に52%に引き下がる計算になっている。
では、投資家30人が購入代金の支払いを遅らせている理由は何だろうか。
情報筋によると、WEBはベトナム国家銀行(中央銀行)に構造改革案を
提出しているが、なかなか認可を得られていない。遅延理由は投資家30人が
構造改革案の認可の可否を待とうとしているためだと言われている。
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04.サイゴン・街角風景
毎週、ベトナムのほのぼの写真をお届けいたします。
今週は「水のボトル」です。
御存知の通りベトナムでは水道水が飲めません。
そのため、どこの家にも必ずといっていいほど巨大な
ミネラルウォーターボトルがあります。
これ(20L)でいくらだと思いますか?
たったの1万3千ドン(約52円)です!
安いですよねー。
ちなみに「Lavie」ブランドの高いボトルでも
4万ドン(約160円)程度です。
これなら気にせずがぶ飲みできますね。
ぷはーっ!
う・・・飲み過ぎてお腹が・・・。
(photo by matkinh)
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今回は、ここまでです。
最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
今後とも、「ベ トナム株情報」をよろしくお願いいたします。
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